2022年1月1日土曜日

書評:エンパワーメント 社員の力で最高のチームを作る ケン・ブランチャード著

 エンパワーメントとは、『社員がもっているパワーを解き放ち、それを会社の課題や成果を達成するために発揮させること』。チームがどうしたら自律的に機能するのか、エンパワーメントの方法を明快に解説してくれている。


エンパワーメント 社員の力で最高のチームを作る

ケン・ブランチャード著


ステップはシンプル。シンプルだからこそ、その本質を正しく理解して、端折ることなく実行することが求められる。

1.情報を全て共有する
2.境界線を決める
3.セルフマネジメントチームを作る

セルフマネジメントをするために必要な会社の情報を全て包み隠さず伝え、ただしどこまで自由に動いていいのか枠組みを伝え、その中で自律的に考えて動くように促していくのだ。

マーカス・バッキンガムの「最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたった一つのこと」が示すリーダーやマネージャーのあるべき姿を理解しつつ、このエンパワーメントを実践できたら、みんな十分立派なマネジメントになれるだろう。


書評:最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたった一つのこと マーカス・バッキンガム

 マネージャーとリーダーという軸に分けて、どうすれば優れたリーダーやマネージャーになれるかについて語っている本。


最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたった一つのこと

マーカス・バッキンガム


本書から、それぞれの定義や役割らしきものを抽出すると次のようにまとめることができる。そしてこれを知るだけで、自分がどうたち振る舞うべきかが見えてくる。

マネージャーは、部下の才能を業績に結びつける1番の方法を見つけ出す人を言う。マネージャーが企業のために働く唯一の道は、まず部下のために働くことだと本能的に理解している。そして、それは必ずしも短所をなくすことばかりが部下のためになるわけではないということも理解している。

リーダーは、優れたリーダーは、より良い未来に向けて人々を一致団結させる人を言う。リーダーは決して現状に満足しない。より良い未来が見えるからだ。リーダーが未来像を描くのは、そうせずには居られないからだ。未来があまりにもありありと鮮明にみえ、それが頭から離れないからだ。リーダーシップの鍵はより良い未来を思いあげくだけでなく、それを実現させるのは自分しかいないと、己の全存在をかけて信じることにある。現状をより良いものに変える責任を引き受けるのは自分しかないないと信じるのだ。

すごくシンプルですごくわかりやすく道筋を示してくれる本だ。


書評: 3 行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾

  「文章がうまくなりたけりゃ、常套句を使うのをやめろ」 どこかで聞いたようなフレーズ。自分のメモ帳をパラパラとめくる。あったあった。約一年前にニューズ・ウィークで読んだ「元CIAスパイに学ぶ最高のライティング技法※1」。そこに掲載されていた「うまい文章のシンプルな原則」という記...