2013年10月29日火曜日

納得のいくスマフォ用ヘッドフォン

いやー、ここにたどりつくまでに時間がかかった。なにかって? 自分が納得のいくヘッドセットを見つけるまでの道のりのことだ。

自分はPodcastやラジオ、音楽などを移動中に聞くことが多いからヘッドセットは必需品だ。ただ、ヘッドセットの種類にこだわり始めた一番のきっかけは、iPhone用(5s)のケースをフリップ型(下図参照)のものに変えたこと。このフリップ型を採用したのはつい最近だが、これが割と便利。カード2~3枚程度なら入れておけるから、いちいち、改札をとおるときにポケットから財布を出さなくても、フリップケースのついたスマフォを手に持っておけば、かざすだけで簡単に通過できる。もちろん、iPhoneを損傷から守ることにもつながる。また、机の上に、見やすい角度で立てることもできる。他方、唯一の難点が、裸の状態のときに比べ、通話がしにくくなること。ケースをいちち開いて手に持って話すことになるので、この動作がなかなか面倒くさい。


そこでひらめいた。そう、ワイヤレスヘッドセットだ。それもブルートゥース型。ワイヤレスなら、スマフォを持ち帰るときやポケットから出すときにケーブルの絡みを気にすることから解放される。さらに、ヘッドセットの仕様によっては、着信したときに、フリップカバーすら開かずにヘッドセットについたボタンを軽く押すだけで、通話を開始できるのだ。

そこで調べに調べた。自分のニーズにマッチしたモノはないかと。そこでたどり着いたのが、Platronics社のBackBeat Go2という製品。ソニー製など他の製品をみまくったが、この製品が一番シンプルで、操作性も良さそう・・・そう結論づけた(※わたしは別にPlatronics社のまわし者ではござんせん)。

早速、注文。先日、届いたので使ってみた。


ひと言で言うと、とても満足。ケーブルが絡む煩わしさから解放され、携帯電話を持ちながら話す手間から解放され、その結果として、フリップ型カバーをつけたスマフォのデメリットから解放された。右耳のイヤフォンの下に小さいコントローラーがついているが、そこにマイクがついているようで、フリーハンドで話す際にも、そこで声を拾ってくれる。ビジネスシーンで使ってみたが、十分に耐えられるクオリティだ。8台まで登録が可能で、わたしは主としてスマフォとPCに接続して使っているが、接続・切り替えも極めて簡単だ。なんで、早くこのタイプの製品に気が回らなかったと、後悔しているほどだ。

難点を言えば、音質とバッテリー。音質は、やや安めのケーブルタイプのヘッドセットといった感がある。音が軽い。音楽を純粋に音で楽しみたい人には厳しいだろう。なお、私は音楽もラジオも聞いているが、そこまであまり気にならない。また、バッテリーだが、USBなので、簡単に充電できるが、サイズを小さめに抑えるために充電量を犠牲にしているようだ。最大4.5時間。

念のため、メリット・デメリットをもう一度、以下にまとめておく。

【メリット】
・ケーブルが絡む煩わしさから解放される(ケーブルが短く収まり、かつ、携帯電話とつなぐ必要がなくなるため)
・完全フリーハンドで通話ができる
・一般的なUSBケーブルを使っての充電なので、わりと簡単に充電ができる
・フリップ型スマフォケースのデメリットを除去してくれる

【デメリット】
・バッテリーの持ちがやや悪い
・音質がやや悪い


    


====充電ケーブルもナイス====
使ってみて2週間近くが経過。やはりバッテリーがもう少し持ってくれると嬉しい(まぁ、許せる程度ではあるが)。また、同梱の充電ケーブルがわりと便利だということに気がついた。写真のように、イヤフォンとスマフォの充電を一緒にできるようなUSBソケットになっている。(2013年11月4日追記)


2013年10月27日日曜日

自らを家の外に閉め出してしまった事件

先日、財布をなくした・・・わけだが、その約2週間後の今日、待ってましたとばかりに次の事件が起きた。いったい、どうしたことだろう。厄年のせいか・・・。

自分で自分のことを自宅から閉め出してしまった。

我が家の自宅の鍵は、利便性を追求して、ホテルのようにオートロック式になっている。つまり、開け方によっては油断をすると、自動で閉まってしまうため、中に入れなくなってしまうのだ(ちなみに、ホテルと違い、電動カギを使って扉を開けて外に出たときには自動で閉まるが、マニュアルで開けて外に出た場合には、自動では勝手に閉まらないようになっている)。

今の家に住むようになって、2年超・・・。平穏無事に過ごしてきたが、ついに今日・・・やってしまった。こういうときに限って、窓は全てしっかりと閉まっている。そう、残された道は一つ。鍵屋に電話して開けてもらうこと。

幸い、携帯電話だけは手元にあったので、鍵屋をググって、すぐに電話。そして、1時間後・・・。鍵屋さんが到着。どうも、うちの鍵は難易度の高い?タイプのものだったらしく、壊すしかないとのこと。そして破壊料は、1つあたり25,000円。扉には鍵が2つついていたので合計5万円。うーん・・・。ほかに選択肢はないようだ。

加えて、新しい鍵に取り替えるのに、1つあたり20,000円。つまり、破壊料と新しい鍵の取り付け料で合計9万円。一瞬の油断が、9万円の損失・・・。ああぁ、財布をなくしたときのような喪失感が私を襲う。

鍵屋さん、鍵を破壊中
もう、今年の嫌な出来事は・・・これが最後になって欲しい・・・。

財布を落とした事件

実は、2週間ほど前、財布をなくした。中には、現金7万円と身分証明の類、クレジットカードの類が全て入っていた。

  • 現金7万円
  • 身分証明書の類
    • 免許証
    • 保険証
  • カードの類
    • クレジットカード兼キャッシュカード1枚
    • クレジットカード2枚
    • JR東海のICカード
    • ANAのマイレージカード
    • JALのマイレージカード
    • SUICA/PASMOの類
    • 会社のセキュリティカード
  • その他
    • 会社に経費精算する領収書
    • 会社のEmergencyカード
    • お守り

ポジティブシンキング術にも限界があることを知った。どう思考をめぐらせても、気分の落ち込みを止めることができなかった。

カード類を止めるのには、ものすごく苦労した。特にオートチャージ機能がついたPASMOは曲者で、なんと電話一本では止められない。PASMOとひもづいているクレジットカード会社(ちなみに東急のカードで、クレジットカード自体は紛失していない)に連絡したら「それは駅の窓口に行け」という。仕方なく大雨の中、窓口に行ったが、「免許証か保険証などの身分照明がないと止められない」という。「いずれも財布の中だったので、紛失してしまってありません。クレジットカード会社みたいに口頭ベースの本人確認でせめて停止処理くらいなんとかなりませんか?」と言ったところ、何処かで聞いたことがあるようなフレーズがこだまする。「規則ですから」。

結局パスポートを取りに自宅に戻ってなんとか停止。直後に駅員さんが「クレジットカード会社に言わないと、カードも同時に止まっちゃう可能性あるから電話して」と指摘を受ける。さっき電話した時にはカード会社の人は駅に行けと言っただけでそんなこと言ってなかったのにな」と不満を抱えつつ、再び、カード会社に電話。無情に「ただいま電話が大変混み合っています。」の自動応答。10分経ってようやく繋がって、事情を説明したところ「いや、カード会社側では何も処理する必要ありません」とのこと。止めるのを待たせるってどういうこっちゃ!三菱UFJもAMEXもCEDYNAもそんなことなかったのに・・・( ;´Д`)

クレジットカード機能付きキャッシュカードも、当然だが、別々の窓口のかけて同じような本人確認をして時間をかけて止めなきゃならない。カード数枚の紛失だが、数倍にに膨れ上がることを改めて知った。

・名前は?
・生年月日は?
・住所は?
・電話番号は?
・紛失か?盗難か?
・無くした時間は?
・無くした場所は?
・最近カードを使ったのはいつ?
・警察に電話した?

ちなみに、それだけ苦労して処理した財布だが、今朝、車の運転席の右下に落ちていたところを発見した。事件起きてもう2週間近くが経過するが、まだまだ、再発行処理に奔走中・・・(´Д` ) もうこんな経験はこりごりだ。

・・・と思っていたのに、2週間後の今日・・・ふたたび事件は起きた・・・。さて、それは・・・。

2013年10月14日月曜日

コーポレートガバナンスの強化がイノベーションを生み出す!?


2013年10月7日号
ソフトバンクが徹底的にこだわっているのは、「社員と全く同じ環境を体験してもらうこと」。学生には社員と同じように社員証や業務用のタブレットを配布し、営業部門に配属された学生には名刺を持たせて企業訪問にも同行してもらう。経営層が集まる会議に参加し、議事録をまとめた学生の1人は「僕がこんなところにいてよかったのでしょうか」という感想を漏らしたほどだ。(企業と学生のシューカツ革命-1 ”3年いないの退職を絶つ”より)

感想)
やっぱりそこに行き着くかぁ~という想い。我が社も若手社員の雇用を検討中だが、会社を知ってもらうためにはどうしたらいいだろう、採用される側と採用する側のギャップを埋めるためにはどうしたらいいだろう・・・と考えている。同じようなことを考えたが「同行させてもワケがわからないだろう」とか「お客様の印象が悪くなるかもしれない」など、できなり理由ばかりが頭をもたげていたが、こういった事例を聞くにつけ、見習わなきゃイケナイ部分もあるなと強く思った次第。


2013年10月14日号

インターネット上で、米ハーバード大学や米マサチューセッツ工科大学(MIT)など、世界の著名大学の講義を配信している「エデックス」によって、ホセインさんの「お茶の間留学」は可能になった(ネット講義配信の衝撃より)

感想)
このエデックスは、MOOC(ムーク)と呼ばれるウェブサイト上での無料講義配信の1つらしい。ネット環境さえあれば、どこからでも受講できるとある。純粋に興味がわいた。ぜひ受講してみたい。


なぜイノベーティブな経営者が企業の中から出てこないのか。それはコーポレートガバナンス(企業統治)が機能していないからです。(オリックス宮内義彦の経営教室より)

感想)
コーポレートガバナンスが強いと、規則ばかりが先行し、企業としての効果的・効率的な動きが抑制され、イノベーティブな動きにつながらない・・・という印象が強かったので、この宮内CEOの発言が新鮮で目にとまった。宮内氏曰く、日本の経営者はプレッシャーが少ない、というのである。プレッシャーが少ないから、「何かを生み出さなければならない」という想いが生まれにくく、結果的に競争力を失っていく・・・というストーリーだ。でも、どうだろうか。たとえばGoogleは、週のうちの2割を自分の好きなことにつかっていいという20%ルール(今はもう有名無実化しているらしいが、少なくとも、以前はこれでイノベーティブな発想をしていたのは事実だ)は、これとは逆の発想だ。やはり結局は程度の問題ではなかろうか。適度のプレッシャーと適度のゆとりと・・・。スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、その両方があって初めて、イノベーティブな動きができるのではなかろうか。

2013年10月12日土曜日

書評: 選択の科学

選択の科学 ~コロンビア大学ビジネススクール特別講義~
著者:シーナ・アイエンガー(櫻井祐子訳)
出版社: 文藝春秋


■「選択」という行為の研究の集大成本


「ぎりぎりまで寝てようか。いや、今起きるか。」「今日のランチはカレーにしようか。ラーメンにしようか。」「顔を洗ってから歯を磨こうか、歯を磨いてから顔を洗おうか」「ここで部下に助け船を出そうか、もう少し我慢しようか」・・・このように、我々が意識・無意識のうちに行う「選択」という行為には、実は何かしら見えない法則があるんじゃないか。いやあるはずだ。そして、それが(選択の自由を持つことを大事にする傾向が強い)アメリカの強さの源になっているんじゃなかろうか。そう信じ、幅広い分野にわたり20年以上もの研究を続けてきた著者が、その成果をまとめた本だ。

とは言え、ただの小難しい研究本ではない。副題に「コロンビア大学ビジネススクール特別講義」とあるように、著者の研究内容と成果を、誰もが興味を持って読み、そして良く理解できるように、我々が大学時代に見た教授のテキストとは比べものにならないくらいわかりやすく、上手に、まとめられている。

■「選択」という行為に、かくも多くの発見があるのかという驚き


本書を読んでみて感じるのは、とにかく新鮮な発見が多い、ということだ。「選択」という身近な行為に、かくも奥深い発見があるのかとただただ舌を巻く。

1つ例を挙げよう。わたしは「運命は自分で切り開くもの。だから人に選んでもらった人生より、自分で選んだ人生の方がきっと幸せになれる」・・・そう単純に信じていた。著者は、この点についてある実験を行った。恋愛結婚と親同士が決めた者同士の結婚とで幸福度調査をしたのだ。新婚のケースでは、恋愛結婚をしたカップルのほうが幸福度数が高かったが、結婚から10年以上経ったカップルでは、これが逆転した、という。この結果を聞いたからといって「恋愛結婚より許嫁同士の結婚のほうがいい」とは思わないが、「許嫁同士の結婚は、ナンセンス」と考えることが、ナンセンスだ、と気づかされた。

もう1つだけ例を挙げよう。わたしは「何かを選ぶとき、その選択肢が多ければ、それにこしたことはない」と単純にそう思っていた。たとえば車を買いたいと思ったとき、選べる車種が多ければ多いほど、自分の用途に見合ったモノを発見できる可能性が高くなるハズ・・・とそう思うからだ。著者は、この点に対して、あるスーパーで実験を行った。店頭に数種類のジャムを並べた場合と、数十のジャムを並べた場合とで、顧客の対応にどのような違いがでるのかを観察したのだ。その結果はどうだったのか。非常に興味深いものだった。ぜひ、本書を読んで欲しい。

数々の偏見をとっぱらってくれること請け合いである。

■著者が引き合いに出す例示の数々


驚きの多さもさることながら、本書の魅力をさらに引き立てているのが、著者の紹介する実験話や例示の多さだ。動物や人間に行った実験の話はもちろんのこと、政治、社会、文学、歴史、数学、人間科学など・・・実験やたとえ話は、ありとあらゆる分野に及ぶ。お陰で、400ページ近い本だが、飽きることなく読むことができた。

動物忍耐力実験の話、幼稚園児の反応実験の話、マシュマロお預け実験の話、今の100ドルと将来の120ドルの実験の話、延命治療の選択・決定の話、ミネラルウォーターと水道水の話、コーラとペプシの話、アルゴアとブッシュ元大統領の選挙戦の話、宗教がもたらす影響の話、動物園の動物の寿命の話、京都でお茶に砂糖を入れてくれと頼んだときの店員との押し合いへし合い事件の話、大和銀行の11億ドル損失事件の話、シンデレラやタージマハル、ロミオとジュリエットの話。ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」の話。ピクサー映画「ウォーリー」の話、ポーカーゲームの話・・・などなど、これだけ列挙しても、著者が本書の中で引き合いに出す例示のごくごく一部だ。

著者が、とんでもない量の文献を読み、実験し、研究を続けてきたことが良く分かる。しかも、これを全盲の著者が成し遂げたというのだから、畏敬の念を禁じ得ない。

■人間心理を愉快に学びたい人たちへ


というわけで、本書を読むと「選択」という1つの行為の裏に隠されたアメリカの強さ・・・いや、人間心理というものを、愉快に、学ぶことができる。

人間心理に触れることができるという点に鑑みれば、会社でマーケティング活動をしている方々、教育者の立場にある人たち、つまり、先生やコンサルタント、あるいは部下を持つマネジメントの方々、そして日々多くの判断を求められる子を持つ親たち・・・そういった人たちであれば、単に面白い本・・・というだけでなく、視野を広げ、何かを得る一冊になるだろう。


【講義という観点での類書】

書評: 3 行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾

  「文章がうまくなりたけりゃ、常套句を使うのをやめろ」 どこかで聞いたようなフレーズ。自分のメモ帳をパラパラとめくる。あったあった。約一年前にニューズ・ウィークで読んだ「元CIAスパイに学ぶ最高のライティング技法※1」。そこに掲載されていた「うまい文章のシンプルな原則」という記...