2010年4月29日木曜日

iPad・・・買うべきか、買わざるべきか


クライアント先でのこと。僕のクライアントは簡単に言えばITサービスプロバイダ。当然ITに精通したスタッフを多く抱えている。そんな環境において「本場米国でのiPad人気はどんなものだろうか」と興味を持っても不思議はないはず。

さて一昨日。休憩時間に勝手にエンジニアルームに乗り込み、突撃インタビューを試みた。

「誰か、iPad買った人いない?」

その場にはその瞬間に十数人のエンジニアが仕事をしていたが、早速、そのうちの一人から「あるよ」との声。

「おー、見せて見せて」

彼はおもむろにiPadを出してきた。ブラックカバーに包まれたかっこよくオシャレなiPad。見ると、大きな画面にiPadアプリがビッシリ。中でも、自慢気に見せてくれたのがiBook。バーチャル・ブックシェルフ(仮想空間の本棚)には、カラフルな本が並ぶ。「本当に普段からそんなに読んでいるの?」と思わず聞きそうになった。

「ブラインドタッチはどう?」

「うーん、慣れればできるかもしれない、といった感じかな。キーピッチが分からないので簡単ではないよ」というのが彼の答え。そう言いながら、彼は両手を使って常にキーボードを見ながらタイピングを行っていた。

「一番、良く使うのは?」

「ブラウンジングかな」。やっぱりiPhoneに比べて画面がでかい分、便利なのだろう。でも、そうなると普通のネットブックに比べて何がいいのか?という疑問がわく。

やっぱり究極はオシャレだから・・・だろうな、というのが僕の印象。本当にかっこいい。最近のiPodのように電子機器でありながら、持つことがオシャレにすら見える。購買意欲をそそる。

で、「僕は買うのか」・・・というと、結論は「買わない」ということに。一番の理由は、単にインターネットに束縛される時間を増やすだけになりそうだから。これは仕事上も私生活上もあまりメリットはない。『仕事の効率化』という観点だけで見た場合、「果たしてビジネスノートの代わりになりうるか」というのが僕の問い。残念ながらビジネスノートの代わりになりそうにはない。例えば、白版のメモを撮るカメラやタッチペンを使って打ち合わせの内容を即座に記録できるようなものとしては想定されているようには見えない。

安くても5万円。これはプレーステーション3を彷彿とさせる値段。決して安くない買い物なわけだし、どのような使い方ができるのか、もっと見えるようになってきてから、買うことを検討しても遅くはない。

時差がもたらす仕事増の罠

今日でグランドラピッズ滞在三日目。到着した日曜日の天気が相変わらず嘘のようないい天気。

時差の関係で、こちらで朝起きた時(日本は朝、夜7時頃)には日本の仲間やクライアントからメールが一杯届いていて、その対応に追われる。

こちらの夜は夜(日本時間の朝9:00頃)で、日本オフィスの仕事がスタートする時間と重なるため、やはり色々なメールが届き始める。

お陰で気がつくと寝る時間が遅くなる。この時差がさり気なく怖い。

Location:Michigan 44,Grand Rapids,United States

2010年4月28日水曜日

いい景気の波は、いつ届く?

グランドラピッズ in ミシガン州。今日は、午前3時に起床して仕事に取りかかった。午前7時からクライアントと打ち合わせがあり、そこから夕方6時までほとんど休憩なしのぶっとおしでの打ち合わせ。激しい疲労感におそわれるわけだ・・・。

さて、今朝のニュースによれば、シャープ(3月決算)が43億円の黒字決算とのこと。確か昨日のニュースでは、キヤノンが第一四半期(12月決算)終了時点で早くも業績の上方修正(3,300億円→3,600億円)を行ったといっていたな。日立(3月決算)も8兆7,000億円から2,600億円増やして8兆9,600億円になる見通しとの話。ソフトバンクも5期連続で最高益。

明らかに景気が良い方向に向かっているように見える。しかしながら、同時期、多くのコンサル会社が倒産や大量のリストラ実施に追い込まれた、という事実を耳にした。同じコンサル業を営む我が社が生き残れているのは、当然、努力のおかげと言える部分もあるだろうが、小回りのきく少数精鋭であったため、とも言えるだろう。コストのほとんどが人件費を占めるコンサル会社では、メーカーなどと違い、即座にコストコントロールをできるような状況にない。

続々報道される各社の黒字の波が、我々コンサル会社に届くのは1年ぐらい後だろうか。さらに我慢の時が続くのか・・・。波が届くのを待つのではなく、波にこちらから近づく方法はないものか。

2010年4月27日火曜日

日が長い緯度42度のミシガン


午後6:30頃。ミシガン出張初日の仕事が完了(「現場での仕事が完了」という意味だけど)。それにしても昨日の大雨・大風の天気が嘘のような快晴。そして、何よりもものすごく日が長い(午後7時撮影の写真参照)。あまりに長いので夏至ではないかと調べてみたらミシガンは6月中旬から末にかけてが夏至の時期になるらしい。これから更に日が長くなるってことね。

イギリスもこんなだったな、そういえば。ただし、ミシガンが緯度42度なのに対して、イギリス(ロンドン)は、緯度50度よりもさらに上。だから、イギリスは夏の明るい時期はもっと日が長かったことになる。

建物の中に閉じこもって仕事するのが馬鹿らしくなるくらいだ。今日、クライアント先の会社の一人から「今度、ゴルフ行かない」と誘われたのだが、こりゃー行かない手はないな。また戻ってくる来月にぜひ・・・。

2010年4月26日月曜日

ブログを再開

本日は、2010年4月26日の午前8:31。今、グランドラピッズ(ミシガン州)のホテルに滞在中。

ここ数ヶ月間、Blogを始めよう、始めよう・・・と思っていたが、ここにいたりようやくその決心がついた。会社のページには、同じタイトルでコラムを掲載しているけれど、載せられるものと載せられないものがあるので、あまり気をはらずに書けるものをこちらにポストしていければ・・・。

さて今日から、再開だぜい。誰か見てくれる人いるのかな、しかし・・・(笑)。

”継続は力なり”を、いざ実践!!

極めて大きな岐路に立つ新聞社

今回は、少しマジメな話を投稿(いきなり初日からまじめな記事を書くと、もたないのは分かっているけど(^_^;))

さて、今この瞬間は、ビジネスでミシガン州はグランドラピッズというところに来ている。

ひょんなことから昨年秋頃にこのプロジェクトがとれて、それからというもの世界中を飛び回っている。もともと、それまではそこまでグローバルに飛び回るようなクライアントはいなかった(多少はいた)のだが、本当に海外出張が増えた。特に、このクライアントは、アメリカだけでなく世界各国(例えばロシアのサンクトペテルブルグなど)に関係会社があるため、マイレージが本当に勢いよく貯まる(^o^)

こういう生活には、インターネットは本当にありがたい。最近、感じるインターネット関連のありがたさの1つに『日経新聞の電子版サービス』がある。今までだと海外出張中は、せいぜいインターネット上にある各種ニュースサイトをサーフィンする程度が精一杯だった。けれど、この電子版サービスのお陰で、日本の外にいてもあたかも手元に日経新聞が配達されたかのようにニュース記事を読める。

このサービスを受けるために従来の月額費用に+1,000円払うことになったのだが、個人的にはむしろお得感がある。オンラインで配信するサービスにお金をチャージできる・・・という日経新聞の戦略はドンピシャリ当たっているわけだ。

一方、毎日新聞はiPhoneアプリを通じて、だいぶ前からオンラインでの新聞記事の無料配信を行っている。最近、朝日新聞や読売新聞も無料配信をスマートフォン向けに開始したと聞く。ユーザとしてはありがたいが、果たしてこれが各新聞社にとってありがたいこと(収益の増加につながる)かどうかは疑問が残る。オンラインサービスを有料化した日経新聞の戦略と対照的に写る。

実は毎日新聞と似たようなことをアメリカの『ニューヨーク・タイムズ』がやっている。2007年9月に『ニューヨーク・タイムズ』のウェブ・サイトである NYTimes.com においてそれまで有料にしていたサービスの全面無料化にした。しかしながら、現時点では収益も減りこの動きは失敗に終わったというのが大方の見方だ。

そこに来てiPadがアップル社から発売された。このデバイスの発売は、電子媒体での購読を促しそうな気配だが、既に無料でニュース配信を行っている新聞社は、オンラインサービスを有料化に切り替えない限り、この恩恵を収益に換えづらいように見える。

手軽にこのようなモバイルデバイスで読めるようになる環境は、大きな付加価値だ。無料にして広告で稼ぐ方法にするよりも、オンラインでチャージする方法を模索するほうが正しいように見えるが、どうなのだろう。

それとも「新聞記事にお金を払ってもらうというビジネスモデル自体が、もう機能しなくなっている」・・・と結論づけてしまうべきなのか・・・。

いずれにしても、テクノロジーの発展にビジネスモデルの変化を迫られる新聞社は、生き残りの岐路に立たされているなぁ、とつくづく思う。

書評: 3 行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾

  「文章がうまくなりたけりゃ、常套句を使うのをやめろ」 どこかで聞いたようなフレーズ。自分のメモ帳をパラパラとめくる。あったあった。約一年前にニューズ・ウィークで読んだ「元CIAスパイに学ぶ最高のライティング技法※1」。そこに掲載されていた「うまい文章のシンプルな原則」という記...