著者: 中野 晴啓
出版社: 講談社+α新書
キーワード: 投信、長期投信、ポリシー
42歳になって、もう少しお金を賢く活用したいと強く思うようになった。そんな時に書店のランキング上位に見かけた本。投信には興味があったし、そもそも幾ばかりかやっているし、もう少し勉強してみようと思った。
読み始めの感想は、「一般的な内容だなぁ」といったもの。銀行にただ預けることの意味の低さ、株やFXの難しさ等について触れている。「言いたいことは分かってるってばさ」とは私。
ところが読み終わってみて、感じたのは「独立系ファンドのことをもっと知ろうかな」といったもの。つまりいくつかの点で感化されたわけだ。会社と一緒で、長期投資を考えたらそこには太い哲学というか、軸があるべきなのだろう。それができる近い位置にいるのが独立系ファンドと言うわけなのだろう。
さてそんな本書だが最大の特徴は、著者が独立系ファンド立ち上げまでの道のりを、赤裸々に告白していることだろう。まるで起業家の本を読んでいるかのようだった。そうした告白を通じて自分の投信の商品に対する哲学を読者に理解してもらいたい、という著者の最も垣間見える。思惑の是非はともかく、人間が正直に何かを伝えると言うときには、それを読んだ人の共感を呼びやすいのは間違いない。私にもその気持ちは間違いなく伝わった。
この著者の商品を買うべきかどうかは別にしても(買ってもいいかなぁ〜笑)、同じ投信の商品でも、とても大きな違いがあるということを理解させてくれたことに感謝したい。
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