2018年4月7日土曜日

記事評: 叱咤激励の技術

HBR2018年1月号を読んで・・・。

『倉庫業務が物流コスト全体に締める比率は推定約20%であり、倉庫関連コストの65%が商品を棚から取り出すピッキング作業にまつわるものである。』
(AR戦略:拡張現実の並外れた可能性より)

これはどう思ったというよりも、勉強になったうんちく・・・。なるほど、想像以上にアナログ作業が現場を占めているというわけだ。


『パブロ・ピカソがコンピュータについて述べたコメントだ。「しかし彼ら(コンピュータ)は役立たずだ。答えることしかできない』
(人工知能が汎用技術になる日より)

「AIが人間の仕事を奪う。脅威でしかない」という主張に対して、これほど明快な反論があろうか。答えることはできるが、問いを持つこと、すなわち課題を設定することは相変わらず人間の役割というわけだ。ますます、「自分で考える力」「疑問を持つ力」が重要になるという意味でもある。「正解がないのはわかるけど、一例を教えて」とか、「正解を教えて」と聞いてばかりの人間からの脱却が必要だ。


『科学から見れば、かならず成功するスピーチのほとんどに三つの要素があることが判明した。それは、「方向性を示す」「共感を伝える」「意味付けを行う」である。』
(叱咤激励の技術より)

この3つの要素は、リーダーの立場に立つ者が、チームを鼓舞し、一丸となって進むべき方向に進ませるために必要な要素であり、実用的な指摘である。自分に当てはめた場合、ともすれば、数値目標や課題だけを伝えて終えてしまうことがある。「共感を伝える」と「意味付け」・・・の部分が、弱いと感じた。そりゃー、そうだわな。人間対人間だし・・・。

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