
クライアント先でのこと。僕のクライアントは簡単に言えばITサービスプロバイダ。当然ITに精通したスタッフを多く抱えている。そんな環境において「本場米国でのiPad人気はどんなものだろうか」と興味を持っても不思議はないはず。
さて一昨日。休憩時間に勝手にエンジニアルームに乗り込み、突撃インタビューを試みた。
「誰か、iPad買った人いない?」
その場にはその瞬間に十数人のエンジニアが仕事をしていたが、早速、そのうちの一人から「あるよ」との声。
「おー、見せて見せて」
彼はおもむろにiPadを出してきた。ブラックカバーに包まれたかっこよくオシャレなiPad。見ると、大きな画面にiPadアプリがビッシリ。中でも、自慢気に見せてくれたのがiBook。バーチャル・ブックシェルフ(仮想空間の本棚)には、カラフルな本が並ぶ。「本当に普段からそんなに読んでいるの?」と思わず聞きそうになった。
「ブラインドタッチはどう?」
「うーん、慣れればできるかもしれない、といった感じかな。キーピッチが分からないので簡単ではないよ」というのが彼の答え。そう言いながら、彼は両手を使って常にキーボードを見ながらタイピングを行っていた。
「一番、良く使うのは?」
「ブラウンジングかな」。やっぱりiPhoneに比べて画面がでかい分、便利なのだろう。でも、そうなると普通のネットブックに比べて何がいいのか?という疑問がわく。
やっぱり究極はオシャレだから・・・だろうな、というのが僕の印象。本当にかっこいい。最近のiPodのように電子機器でありながら、持つことがオシャレにすら見える。購買意欲をそそる。
で、「僕は買うのか」・・・というと、結論は「買わない」ということに。一番の理由は、単にインターネットに束縛される時間を増やすだけになりそうだから。これは仕事上も私生活上もあまりメリットはない。『仕事の効率化』という観点だけで見た場合、「果たしてビジネスノートの代わりになりうるか」というのが僕の問い。残念ながらビジネスノートの代わりになりそうにはない。例えば、白版のメモを撮るカメラやタッチペンを使って打ち合わせの内容を即座に記録できるようなものとしては想定されているようには見えない。
安くても5万円。これはプレーステーション3を彷彿とさせる値段。決して安くない買い物なわけだし、どのような使い方ができるのか、もっと見えるようになってきてから、買うことを検討しても遅くはない。
0 件のコメント:
コメントを投稿