2015年2月2日月曜日

澤田秀雄のハウステンボス再生術に魅了される

月刊プレジデント2015/2/16号。澤田秀雄氏に対し、田原総一朗氏が行ったインタビュー記事読んだ。ハウステンボスの再生に成功した鍵を紐解く内容である。

いつも思うが、詳しい成功体験の話は読んでいて面白いし、とても参考になる。ハウステンボスにいたっては、過去18年間にわたり誰もが黒字化にできなかった事業である。それを見事再生させるなんて痛快な話ではないか。参考までにハウステンボスの歴史を見てみると(Wikiより)、こんな感じだ。

1992 開業
2000 業績不振の責任をとり神近社長辞任
2003 会社更生法の申請、野村プリンシパル・ファイナンスが、経営に参画
2010 エイチ・アイ・エスが、経営に参画

記事によれば、澤田氏はハウステンボスの社長を引き受けてほしいという依頼を2回も断ったというのだから、コトがだいぶ深刻だったということがうかがえる。

澤田氏の「詳しい成功体験」とは例えば、東京ディズニーランドと比して使用効率の悪い土地を売却するなどのコストカットの話、やはり東京ディズニーランドなどに比してアクセスに不利な立地条件を克服するために飽きない目新しさを打ち続ける施作の話・・・などだ。

ただし思ったのは、対象が何であろうが、どれほど大きい規模の難題であろうが、解決のアプローチには法則があるな、ということ。一つには、(成功事例がある場合の)起点は「成功している同業他社と比べ何が違うのか」ということだと思う。ハウステンボスの話で言えばそれが東京ディズニーランドやUSJである。そう言えば、以前プロフェッショナルか何かの番組で紹介されていたが、USJの再生の成功にこぎつけたマーケターの方が、やはり東京ディズニーランドをとの集客のデモグラフィーの違いを起点に、改善策を導き出していた話を見たことがあった。

ベネッセの原田氏が戦略よりも実行が大事と言っていたように、もちろん、ギャップを見つけても実行がともなわなければ意味がないが、思考の出発点としては王道であるように思う。

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