ある日、こんな封筒(上記写真参照)が届いた。届いた封筒の表には、自分の住所が記載され、サンフランシスコの消印がおされている。裏には何も書いていない。
「どうせ、どこぞのDMだろう。すぐにゴミ箱行きになる運命の封筒だ。紙がもったいないなぁ。」
と思いつつ、とりあえず封筒を開けてみる。A4サイズの記事らしきものが1枚入っているだけだった。
「やっぱり広告だ。捨てよう。」
と思った瞬間、あるものが目にとまる。そう、記事に少し大きめサイズの黄色いポストイットが貼られていたのだ。しかも、そこには手書きでこう書いてある
"See this. It's really good!!" (これを見てみて下さい。すごくいいことが書いてますよ!!)
「ん?誰か知り合いが、どうしても僕に共有したいことがあって、わざわざ記事の切り抜きを送ってきたのだろうか?」
と瞬間、思う。過去数ヶ月の自分の行動を思い巡らせた。
「誰かに、記事(に書かれている内容)に興味があるなんて何気ない話をしたことなんてあっただろうか?」
考えること5分。冷静になって記事を裏返してみる。そこには、どこぞの購読申し込み用紙がついていた。
「なぁんだ、やっぱりDMじゃないか」「それにしても何で手書きのポストイットなんて・・・」
そう、これが彼らの作戦なのだ。マーケティングでいうアイドマ(AIDMA)最初のステージ、Attention(注意をひく)のワザだ。ところでアイドマ(AIDMA)とは
A = Attention(注意を引く)
I = Interest(興味をそそらせる)
D = Desire(欲望を駆り立てる)
M = Memory(記憶させる)
A = Action(行動(購買)に走らせる)
だ。この5ステージを経て人間は最終的に購買に走る、というわけだ。僕はこの最初のステージAttentionに見事にひっかかったことになる。ポストイットに手書きでのメモ・・・なかなか上手だ。ただし、残念ながら次のステージ(Interest(興味をそそらせる))には行かなかったことになるが。AとIのギャップがありすぎたように思う。それにしても、まぁ、太平洋の遙か何千マイルもの向こうから、こんなDMを送ってくるなんて・・・。果たして、(Action(購買))に走った人が何人いたのだろうか。
何気ない封筒1つからも、色々なことが学べるものだと関心した一日だった。
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