仕事上、「おお!これはいい!」とか、「この問題を解決するにはこうした方がいい」という場面・・・実はトヨタで既に考えられていたことだったりする。しかし、トヨタ式・・・良く聞く言葉ではあっても、今まで真剣に深掘りしたことはなかった。
トヨタ式 「全員が強いチーム」のつくり方 人を育て、結果を出す40のルール
著者: 若松 義人
本書は、トヨタで実際に“トヨタ式”を実践してきた男が、その中身と効能、実践例について解説している。
読み始めてみると、実はどこかで聞いたことのある内容が少なくない。しかし、読み終わって気がついてみたら、私が線を入れた箇所は全部で10カ所以上はあっただろう。どういう箇所に自分が線を引いたのか・・・よぉく見てみると、「うろ覚えでなんとはなしに認識はしていたけど・・・」といったもの、「知ってはいたけど、実践できていなかった」もの、などだ。
たとえば、トヨタで何らかの満足度調査(5点満点)なんかをする際に、評価基準は平均点が何点だったか・・・ではなく、5点がいくつあったか・・・であるという話。4点も、3点も、2点も一緒であるからという根拠を読んだときに、確かにそうだと思った。以前、こんな話聞いた記憶はあったが、すっかり忘れていた。
その他にも、部下へ仕事をアサインする際に、丸投げしてはだめだ、という話。どんな課題であっても、アサインする際に、自分も部下と知恵比べに参加しなければいけない。分かってはいたけれど、自分は十分に実践できていなかった。
というわけで、学びをもらえる本である。本書の読み方としては、「トヨタ式の中で、明日から早速実践できるものはどれか?何を実践するか?」を意識しながら読むことをオススメしたい。すぐに実践にうつせるポイントばかりだ。ちなみに「読むだけ、聞くだけでなく、それを受けて、明日からの活動に即つなげる」・・・という考え方・・・実はこれもトヨタ式だ。既に知っていて実践済みのもの・・・そういったものは読み飛ばせばいい。そうすれば、軽く1~2時間で読み終えることができる。
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