2011年7月28日木曜日

母としての生への執念・パワー

ハーバードビジネスレビュー2011年6月号を、ようやく読んだ。次の7月号が手元に届いてから、もう数週間経っている、というのに・・・。

さて、今回(6月号)のテーマは、イノベーション(革新)。



「大企業病に陥らずに、常に革新的な技術を発明し続けるためにはどうしたらよいのか?」

などといったことについて、数多くの記事が掲載されている。

ただし、今の自分の会社が零細企業のためか、はたまた、似たような特集の連続に飽きてしまったのか・・・あまり読む気がしなかった、というのが正直なところだ(うーん、この雑誌は、1冊3000円強もするというのに・・・なんともったいない号なんだ・・・汗)

もちろん少ないながら良記事もあった。

Kathy Giusti(キャシー・・・うーん、名字はなんて発音するのか分からない・・・)という社会的にも家庭的にも非常に成功していた女性が、ある日突然、多発性骨髄腫という病気に冒され余命数年と宣告される。当時つとめていた製薬会社を退社し治療に専念する。

ここで彼女が通常の人と違うのは、全く研究が進んでいなかったこの病気の治療法に対して、自ら骨髄腫の研究振興財団や研究コンソーシアムを立ち上げた、という点だ。彼女のネットワークをフル活用し、自らの能力を最大限にいかし、研究を促進させることで、(せめて子供が自分を記憶してくれる年齢までは生きたい・・・と考え)自分の余命を延ばそうと考えたのだ。

通常、こうした非営利の組織運営は成果をもたらすどころか、継続的な活動そのものが難しいとされている。しかし、彼女の執念がそうさせたのか、単に「とりあえず、組織を立ち上げてみました。活動を継続させています・・・」以上の成果をもたらすこととなる。驚嘆すべきことに、この活動をきっかけとして、実際に、延命に有効な薬が開発されたようである(※ただし、数年の延命はできても、完治する治療薬はまだ見つかっていないようだが、いい結論が出てほしい、と願ってやまない)

彼女の人としての魅力、経営者としての能力・・・母としての生への執念・・・すべてが賞賛に値する。

翻って自分はどうか・・・。目標、モチベーション、実行する力・・・すべてにおいて未熟である。”全速力”の気合い・度合いが違う。

もっともっと疾走せねば・・・。

関連リンク:
多発性骨髄腫財団法人(実際に彼女が立ち上げCEOを担っている組織)
Time氏2011年100人(今年もっとも影響を与えた人100人の中での特集記事)

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