2012年12月23日日曜日

なぜ今、古事記なのか

VOICE2013年1月号を読んだ。

  ■なぜ今、古事記なのか

「なぜジャパン・エキスポで古事記なのか」の記事。吉木誉絵(よしきのりえ)さん・・・が、今、注目されているとのこと。なんでも日本の古事記をベースにしたステージ演出が日本のみならず世界で、評価されているらしい。この記事のヘッダーには「アメリカ留学を経て、日本の神話に見せられた若き歌姫が、古事記編纂千三百年の節目に挑んだ大プロジェクト」とある。 記事中、彼女が”古事記”に注目した理由について触れられているが、それが印象的だった。 

『お風呂好きな性質や勤勉さ、箸やご飯茶碗などは自分の食器が決まっていること、話し合いで争い事を解決しようとする性格など、わざわざ意識していなくても外国人から必ず日本人の特徴としてあげられるそれらの気質は、古事記に神々の気質として起源が書かれていたのである。勉強すればするほど、古事記が無意識的に日本人のなかで、共通に存在している不思議な感覚を覚えたのだった』

「日本の外に出てこそ見えてくる”日本人らしさ”」、「千年超えてなお変わらぬ”日本人らしさ”」、「古事記という神秘的・伝統的な書物に投影される”日本人らしさ”」・・・、なんだか日本人であることを誇らしげに感じてしまうのは自分だけだろうか。同時に、古事記を良く知らない自分が恥ずかしい。

■中央銀行の質と量?

「日銀がインフレターゲットを設定するのは必要なことだ」「いや、それだけでは不十分だ」「いや、不要だ」などなど、色々な専門家が喧々諤々。たとえば、江田健二氏(みんなの党)は、インフレターゲット設定を推奨しているが、池田信夫氏はインフレターゲット設定だけでは不十分という論を展開している。両者がそれぞれの論を支える根拠の1つとして挙げている点が(ともに事実を述べてはいるが)、(アタリマエのことではあるが)それぞれに都合の良い部分を使っているので、面白い。

『現にいま、イングランド銀行、スウェーデン中央銀行といった先進国の多くの中央銀行で、インフレターゲット政策が採用されている』(みんなの党 江田健二)

『インフレ目標というのは、中央銀行が物価上昇率に一定の基準を設けて、それを守るように金利を調整する政策だが、日銀もFRBもECB(欧州中央銀行)も採用していない』(経済評論家 池田信夫)

いや、面白い。

VOICE2013年1月号

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