2013年8月9日金曜日

日経ビジネス2013.8.12-19号「ロボット vs 職人社長」

日経ビジネス2013.8.12-19号「ロボット vs 職人社長」の表紙は、なぜかジャパネット高田の高田社長。一瞬、理解に苦しんだが、読んでみると、これがなかなかどうして・・・日経らしからぬギャグをちりばめたユニークな特集に仕上がっている。


さて、気になった文言の抜粋、および、私的感想をば。

『「メーンバンクがなかったのは、私(坂本幸雄エルピーダメモリ前社長)の責任であると思っている」とコメント。』(”懲りない男”の最終幕より)

感想)やはり、平時には必要性を感ぜずとも、いざとなったときのために普段から関係を築いておくってのは、大事なものなのね。


『「今後数十年で、世界中の全雇用の50%、20億人分の仕事が機械化でなくなる」。米国にそんな主張をしている学者がいる。シンクタンク、米ダビンチ・インスティチュートの創設者、トーマス・フライ氏だ。』(「仕事はここまで減る」より)

感想)50%が適当かどうかは別にしても、機械化(合理化)によって、職にあぶれる人が出るってのは、明々白々だと感ずる。合理化は人類全体の豊かさの向上にはつながるが、今のような資本主義のもとでは、全体最適にはならなず部分最適・・・つまり、一部の頭がいいか、またはラッキーな人達だけが儲かるだけってことなんだろう。


『もう1つが、「ムーンショット」や「10x(テン・エックス)」と呼ばれる考え方だ。ペイジ氏は、製品やサービスを段階的に改善させるのではなく、常に10倍のインパクトをもたらすイノベーションを考えるべきだ、との強いメッセージを全社員に向けて送る』(「グーグル再点火」より)

感想)そんな言葉があるなんて(恥ずかしながら)初めて知った。トップが強くわかりやすいメッセージを出すのって、いつの時代もどんな組織でも大事だと思う。なるほどね、わかりやすいね。


『マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏は絶頂期の1998年、ライバル企業はどこかと問われ、アップルや米オラクルではなく、「最も怖いのは、ガレージで新しい何かを作り出している連中だ」と答えた。その年に創業したのが、グーグルだ。』(「誰が止めるのか」より)

感想)皮肉にも予想を的中させたビルゲイツ氏の先見の明に畏敬の念を禁じ得ない。と同時に、それが起こると分かっていても、ビルゲイツ氏のような天才をして、防ぐことができなかった「ガレージの創業」というやつのパワーにさらに大きな畏敬の念を抱くわけで・・・。まぁ、そうじゃなきゃ、世の中おもしろくないわな。

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