2010年8月9日月曜日

為替差損

円高が進んでいる。1ドル85円台前半まで続伸した。


一消費者として、今まで気にしたことはなかった。むしろ、海外旅行するには都合がいいし、喜ばしいとさえ思っていた。

ところが・・・である。

一経営者としては、頭の痛い話である。我が社は、小さい会社であはるが海外との取引も発生している上に、全体の売上げに占める割合は決して小さくない。

現在走っているプロジェクトを契約したのは今年の1月、この時点では1ドル約93円だった。仮にこの時の契約金額が5千万円だったとすると、1ドル85円で430万円の損になる。

「零細企業で430万円を損するなんて、ありえない・・・」

トヨタのような大企業(2009年度の売上高19兆円)になると、そのインパクトは計り知れない。

「もう下がるのやめてくれ~!」

と叫びたくなる。政府や日銀の円高に対する対応の緩慢さに腹が立って仕方がない。今やどこの国も自国通貨を安くする誘導を行っているのに、日本はただ指をくわえて見ているだけだ。昨日の日経新聞によれば、せいぜい日本では「日銀は8月9日から2日間の日程で金融政策決定会合を開き、じりじりと進む円高が景気に及ぼす影響などについて慎重に議論する」と言っている程度だ。

「これ以上、慎重になってどうする」とつっこみをいれたくなる。

さて、まさか、85円以下になるなんてことは・・・と思う一方で、1995年4月19日に東京市場で円は史上最高値となる79円75銭を記録した事実が頭をよぎる。

リスクをヘッジするためにドルでお金を持ち続けるなんていう体力もないし、まさにトホホの状態である。

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