2012年7月9日月曜日

事業領域という言葉が持つ重み

パナソニックは、津賀社長になり、事業領域や、これにぶらさがる90のビジネスユニット(BU)の区切り方に注力している、とある。

事業領域について、具体的には、

・住宅空間
・非住宅空間
・モビリティ
・パーソナル

を新しく描く領域として考えているそうだ(日経ビジネス2012年7月9日号より)。

日本企業の多くは、これまで縦社会・・・サイロ型という言葉に代表されるように・・・音楽なら音楽、ゲーム機ならゲーム機、というように決められた枠の中で最適化して動いてきた。その最たる例がソニーだ。

他方、Appleはソフトやハードが融合し、強烈に魅力ある商品を生み出す力・・・を鮮烈にはなってきた。パナソニックの動きは、これに見習い、追いつき、追い越そうという意思の現れだろう。

このように考えてみてはじめて、今まで何気に見てきた企業の事業紹介の仕方1つにも、その企業の経営戦略が強く現れているのだ、と感じるようになった。

いやぁ、今週の日経ビジネスから、また(今更ながら・・・の)新たな気づきを得た次第で・・・m(__)m

===9つの事業領域から4つのカンパニー制へ(2013/2/2追記)===
日経ビジネス2013年1月18日号に、パナソニック津賀社長の記事が載っていた。そこでは、パナソニックが2012年1月から施行した9つの事業領域がうまく機能せず、4つのカンパニー制へ移行したというのだ。

振り返れば、2010年から11年末までは16事業領域で100のビジネスユニットがあった。そこから変わりに変わり、4カンパニー56ビジネスユニットになった。なお、4つとは、AVCネットワークス、アプライアンス、エコソリューションズ、オートモーティブ&インダストリアルだそうだ。名前を聞いただけでは一般人にはなかなかわかりづらい名称ではある。今後を見守りたい。

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