2012年10月15日月曜日

映画評: バトルシップ

バトルシップ(Battleship)

「近代兵器を使った”海戦”がどんな風になるのか!?」

この作品を観たいと思った人は、その部分に少なからず惹かれたのだと思う。私もそうだ。実際、ドンパチは圧巻だ。が、同時にそれが、映画にリアリティを求める者をやや興ざめさせる要因にもなっている。

やはり、第二次世界大戦当時ならまだしも、いまさら、船がドンパチやるシーンというのがどうもしっくり来ないのである。湾岸戦争のとき世界中に衝撃映像が流れたが、映像の中心は、巡洋艦から発射されるトマホークや空母から発進する戦闘機だった。確かに、近代先頭において重要な役割を担うが、主役ではなかったことが分かる。あくまでも後方支援のツールだ。

この映画のトレーラーを観た人なら分かるだろうが、にも関わらず、映画の中では船同士がドンパチやっている。そのあたりの不自然さは映画の中で、しっかりと解決してくれているであろうことを望んで観るわけだが・・・。

確かに、映画ではそうならざるをえないストーリーが作られているが、やっぱり無理があったように思う。気になる人は、ご自身の目で確かめられたし。

ちなみに、もう1つの見所は、日本人も活躍するところ。俳優、浅野忠信が主役に負けるとも劣らない役柄を演じている。パールハーバーで日本人とアメリカ人が協力する映画・・・というところに何らかの意図を感じるが・・・。

いずれにせよ、まとめるなら作風も、話のこじつけぶりも「インディペンデンス・デイ」そのものだ。つまり、あんな感じで、ぼーっと観て、スカッとしたい!という人向けの映画だ。

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