2012年6月19日火曜日

30代後半からはじまるリストラに備える!?

2012年6月18日号の日経ビジネスの特集は「早期退職の経済学 ~もし今、辞めたらどうなる?」

気が暗くなるテーマだ。いくつか以下にポイントを挙げてみよう。
  • 50代どころか40代前半、場合によっては30代後半からリストラ対象になりつつある
    (業種を問わず多くの企業で、40代以上の社員は、会社に残って欲しい2割の中核人材と、やめてもらって構わない8割の一般人材に選別されている・・・。)
  • 早期退職者の3分の1は1年経っても就職が難しい
  • 早期退職する者、会社に残る者・・・いずれの道も覚悟が必要
ご覧いただくと分かるとおり、特集記事の趣旨は「今の苦境をいかに乗り越えるか!?」というよりも、「これからどんな苦境が待ち構えているかを知ろう!」という印象だ。

ところで、これは私見だが、こうした苦境の原因の一端は、単に我々がやっていることに付加価値がなくなってきたからだろうと思う。言い換えると、これまで我々が従事してきた仕事のほとんどが、ITによる自動化や教育レベルの向上により、世界中の大多数の人ができる仕事になってきてしまった、ということではないだろうか。

なお、付加価値の提供につながる経験・知識として評価されやすいのは、たとえば「生産管理やIR業務経験、MBAである、と記事は説く。うーん、どうかなぁ~。かなり前提条件をつけなければ成立しない要件のようにも思えるけど・・・。

このように記事は一応、解決策について言及してはいるが「大変だ。そんなに楽じゃない。」といった論調が大半である。

やはり基本に忠実に「まずは、現実を正しく知ろう。逃げずにとらえよう。」ということなのだろう。「苦境が待ち受けている」というのは嘘偽りのない事実なのだ。

逃げずに現実に立ち向かいたい方、必読?です。

2012年6月18日号

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