2012年6月9日土曜日

書籍出版の夢実現の軌跡

ここで1つご報告。

ついにやった!

長年の夢の1つであった書籍出版。これまでに数冊ほど、執筆協力や共著という立場で本を出させていただいたが、今回は正真正銘、マイ書籍。

「ISO22301徹底解説」 ~BCP・BCMの構築から認証取得まで~
著者: 勝俣 良介
出版社: オーム社
2012年7月下旬出版予定

■夢の最初

何を書けるのか、誰が話に載ってくれるのか、良くわからないままに「とにかく自分の本を出したい」。今振り返れば、そんな、ばんやりとした夢を追いかけていた。

具体的な目標設定や計画策定を行ったのは2010年の年末。

中長期目標: 
 ・3年以内に自分の本を出す

2011年度目標:
 ・毎週最低1冊は本を読み知識を身に付ける
 ・読んだ本や雑誌には、全て感想文を書く

これを忠実に続け、2011年度末までに100冊近い本や雑誌の読破と読んだ書籍全てに感想文を書いた。

そして、2011年末・・・。「機は熟した」・・・何気にそう感じた。

2012年度目標: 

 ・毎週最低1冊は本を読み知識を身に付ける(但し、3割は英語の書籍を読む)
 ・読んだ本や雑誌には、全て感想文を書く
 ・2月迄に企画書を作り出版社に持ち込む


これにしたがって、まずは企画書を作成。約丸1日程度かけて作り上げた。そして同僚に相談しながら、可能性のありそうな出版社をリストアップ。そこからは電話攻勢。

「本当にこんなんで話にノッてくれるのかな・・・」

そんな疑念を持ちつつも、とにかくやってみた。

■行動したらあっという間に結果が出た

電話をかけた先はオーム社。

「あの、出したい本があるんです。ぜひ、御社で実現できないかと。企画書を作ったんですが、誰にお渡しすればいいですか?」

そんな問いを投げかけた。

「あぁ、じゃ、担当は私ですので私宛にメールで企画書を送って下さい。数日中に、企画会議にかけるレベルかどうか回答を返します」

との返答。

「あぁ、これが噂の”やさしい断り方”っていうやつか!?」

などと、ブツブツと自分に文句をつぶやきながらメールを送った。

しかし、そこから先はあっという間だった。打ち合わせを数回行なった後、

「企画会議は通ったので書き始めて下さい」

「へっ!?(そんなもんなの?)」

やや現実感を喪失したままに執筆を開始した。おおっ!もしかして、夢が実現したのか?と現実味が湧いてきたのはそれから数日後のことだった。

■執筆地獄、ふたたび・・・。

2012年4月と5月は地獄の月だった。文章能力ならびにテーマ対する自分の知識の自信にゆるぎはなかったが、いざ書き始めると、遅々として進まない。嘘は書けない。曖昧にはできない。いちいち調べなおして裏取りをしなければならない。しかも、業界の先頭を切って出す本なので、答えがどこにも転がっていない・・・三重苦、四重苦を味わった。

家族にはとてつもなく負担をかけた。会社にも負担をかけたと思う。ただし、4月・5月にあった休祭日は文字どおり全てを書籍執筆に費やすはめになった。今年のゴールデンウィークは、家の庭でひたすらパソコンに向かう・・・そんな記憶しか残っていない。

■ありがたくも、とてもつらいフィードバック

血反吐を吐く思いで、5月上旬にある程度、完成形が見え始めた。

中身にはかなりの自信を持っている。知識・経験、文章能力、タイミング・・・自意識過剰と言われようが、「この題材で自分以外にベストな人間はいない」・・・そう確信している。

しかし、自分一人で調べて、また、考えて書いたものばかりなので、自分よがりの文章になっていることは間違いなかった。そこで、勇気を振り絞って、複数人の同僚や友人にレビュー依頼をかけた。

すると返ってくる、返ってくる。残酷なのか、親切なのか・・・(いや、もちろん親切心からだろうが)、返ってくるレビューを見ると見が切られる思いのものが少なくなかった。

いや、本当にありがたいことなのだ・・・。でも、本当に悲しいことでもあった・・・。

この叫びは、誰にも通じない。

■夢は実現する

と、まぁ、こんな感じでいよいよ出版の日が近づいてきた。今は、校正の真っ最中である。店頭に並ぶまで、最後の最後まで油断ができないが、でも「自分が行動することで何かを成し遂げた」・・・この学びは、本当に大きいし、本当に感慨深い。

そう、強い想いを持てば、夢は実現するのだ。


正式に出版されたら、再度、ご報告させて頂きます・・・。

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