日経コンピュータ2013年1月24日号はクラウド特集。中でも、印象に残ったのは、2つ。
1つは「クラウド活用、わが社の”条件”」という記事。つまり、パブリッククラウドをわが社に採用するなら、この条件を満たしてさえくれれば・・・と企業がクラウドに関して気にしているところを語ったものだ。
勉強になった。
ちなみに、その中で「パブリッククラウドサービスを提供する会社が、データセンター監査を受け入れるならば・・・」といった条件を挙げた会社がある。監査をいちいち受け入れてくれる会社あるの?・・・と思ったら、あったらしい。記事によれば、セールスフォース・ドットコム社だけだったという。なかなか珍しい話。今後、そのように監査を受け入れる会社が増えていくのだろうか。
もう1つは、ジャパネットたかた代表取締役 高田明氏のインタビュー記事。いま流行の「ビッグデータ」※に対して語った一言が印象的だった。
『結局のところ、ビジネスにはITでは越えられないものがある、と私は思っています。たとえば商品が10個しか売れなかったときにも、その10個しか売れなかった中に10万個が売れる要素を感じるときがあるのですよ。・・・(中略)・・・これは数の問題ではありません。ITだけでは解けない世界です。・・・(中略)・・・背景にあるものを知恵や経験で、どう読み解くか。この部分を加味していかないと、ITを理想的な形で活用することはできないと思ってますよ。』(記事本文より)
含蓄のあるお言葉です。
※ビッグデータ: 通常のデータベース管理システムでは取り扱え切れないほど膨大なデータのことを指し、こうしたデータをさまざまな角度から分析することによって、法則性やビジネスチャンス拡大のヒントを見つけ出そうと、ITを活用した活動が近年、ますます活発化している。
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