■クオリティ国家に進路をとれ(大前健一)
タイトルのとおり、日本が進むべき道について言及した記事だが、他国の例が数多く紹介されている。その中でスイスの話が出てくるが、なんとスイスでは、18歳になると男子は全員18週間軍に入隊して訓練を受けるとのこと。変わってるのは、これで終わり・・・ではなく、その後も人生の中で7回(全8回)、それぞれ3週間の訓練があるということ。それが国民の生活の品質にどのような影響を与えるかはさておき、なかなか、こんな国もあるんですなー。
■「国防軍」は日米同盟を変えるのか
著名人4人の対談。尖閣諸島の問題が取り上げられている。不思議なのは、日本国内においても、尖閣諸島は日本の領土ということに正当な根拠がある・・という人とと、中国が自分の領土だ・・・と主張することに一定の正統性がある・・・という人がいることだった。が、この記事を読んでほんの少しわかったような気がした。
たとえば、中国に根拠がある・・・という人の主張の1つは、カイロ宣言やポツダム宣言で領土返還がされたはずだ、というもの。日本の領土だ・・・という人は、どちらの宣言も中国国民党が参加するしたもので、いまの中国共産党は国民党政府を認めていないので、当時の約束はすべてなかったことになるはずだ・・・と、まぁ、こういう主張になっているらしい。論理性は日本の領土と主張する人にあるような気がするが、大きな利権が絡む話だし、もめそうなことではある。
■「東京国が霞が関の壁を壊す(猪瀬都知事)
オリンピック招致活動もそうだし、こうした雑誌への投稿もそうだが、都知事になってから一層露出が増えた感のある都知事。
省庁の縦割り行政の弊害の事例として取り上げられた九段下駅の階段の話は知らなかった。
『九段下駅の階段の駅の都営新宿線と東京メトロ半蔵門線のホームは、壁一枚で隔てられているだけ。しかし、上階まであがって改札を二度もとおって乗り換えないといけない。同じ地下鉄なのに、なぜ乗り換えで苦労しなければいけないのか』
いや、確かになんか大変だな・・・と思ってた。なるほど、そんな裏があったのね。氷山の一角なんだろうなぁ。
■日本発、新しい中期投資の仕組み(原丈人)
最近、とみにマルチステークホルダー主義に関する記事を見かけるようになった。先日も、オックスフォード大学ビジネススクールの元学長、コリン・メイヤー氏がそのようなことを語っていたし、最近の日経ビジネスでもそれににたような特集がなされていた。原氏の主張も例外ではない。
要するに、短期的視野を持った株主に振り回される会社はサステイナビリティーもないし、社会にもたらすメリットも少ない。中長期的視野を持つ株主を増やして行くための仕組みを作るべきだという主張だ。全く同意。特に、そもそもいまの金融の仕組みが、特定の金持ちや既得権者が特になるようにだけ作られているのだ・・・という話は全くもって納得感がある。
長く株主をであり続けてくれようとする人により多くのメリットが出るようにする仕組みとして、配当金をそういった人には増やすなど・・・といった考えはなるほど・・・と思った。
■新浪剛史が初めて語った真実(財部誠一)
ローソンの顔、新浪氏についてのしられざる裏話。最近、氏の「個を動かす」という本を読んだあとだけだっただけに、衝撃的だった。
何が衝撃的って、その本には書かれていなかった大事なことがこの記事には書かれていたからだ。ローソンが負の遺産を背負って出発した・・・というのは理解していたつもりだが、この記事を読むと、その負の遺産がいかにはかりしれないものであったかったかがわかる。
財部(たからべ)さん・・・これをベースにした本をだすらしいので読んでみたい。しかし、ちょっと高いな(苦笑)・・・。
■再び英国へ(彬子女王)
彬子女王のオックスフォード大学奮闘記のようなものだ。女王様の記事には、毎回、しみじみ感があって、惹きつけられる。
今回ももちろんそうだった。彼女は二度留学をしたらしい。一度目の留学は一年・・・ただ、あっという間だったとのことで、それを経て、なんとか本格的に学位をとりたい・・・そう決心して、父親を説得するために腐心したときの心情が細かく描かれているのだが、それにとても共感を覚える。女王様に似ているだなんていいだすと、失礼千万・・・と言われそうだが、あえていわしてもらいたい。自分も本当に似たような境遇だった。彼女の生活感、心情・・・それらすべてがシンクロするのだ。
だからなに?と言われればそれまでだが、これからも彼女の一挙手一投足に注目したい。
VOICE 2013年2月号 |
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