ふぅ~。やっと日本に戻ってきた。今は成田空港のラウンジでぼーっとしている。
ここに来るまでにグランドラピッズからシカゴまで1時間。シカゴから東京まで12時間だった。この後、成田から伊丹へ飛ばなければ行けない。そして、非情にも伊丹空港からさらに2時間の移動が待っている。
そんな待ち時間の間に、ふと最近観た映画『アンヴィル(ANVIL)』について書こうと思う。この映画はサブタイトル(夢を諦めきれない男たち)が全てを物語っているといっても過言ではない。
そう、有名なロックバンドになることを夢見た男二人。14歳の時から、いつかはロックだけで食っていけるようになると信じ、「そしていつかは数万人の前で歌いたい!」と強く願いながら、ひたすら活動を続けてきた。働けど、活動すれど、有名にならず、50人にも満たないホールでのステージが続く。そして、気がつくと二人は50歳代に。まだ夢を実現できていない。
普通の人なら、さすがに熱は冷めてくるものじゃないだろうか。
しかし、二人の情熱は全く冷めていない。いや、それどころかますます熱くなっていく。二人の夢は叶うのか・・・。
僕は、観ていて涙が出てきた。ひたすら夢を、熱いピュアなハートで、一生懸命追い続ける姿は、観る者のどんな気持ちをも貫ける力を持っていると思う。感動を誘わないはずはない。しかもこの映画、全て役者による演技などではなく、ドキュメンタリー。
「いったいどうしてこのような感動の物語がドキュメンタリーなんぞで撮れたのか?」と疑問に思うくらいだった。Wikipediaによれば、アンヴィルの元で働いていたことのあるサーシャ・ガバシ(映画『ターミナル』の脚本家)という人が、2005年にアンヴィルのメンバーにコンタクトをとり、彼らのドキュメンタリー映画を撮りたいと要望したことが始まりだという。筋書きのないドラマは、2年間に及ぶ撮影の末に完成し、2008年にサンダンス映画祭でプレミア上映されたとのこと。
到底言葉では語り尽くせない、いや語り尽くせるわけがない。少しでも気になった人にはぜひ観てもらいたい作品だ。
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20代後半から、今日にいたるまで毎日を全速力で駆け抜けてきました。疾走するスピードは毎年加速度的に増えています。 そんな自分の足跡を残したい、考えを整理したい、自分の学びの場としたい・・・こういった思いからこのブログを立ち上げました。とりわけ、読んだ本や雑誌、観た映画、その他遭遇した事件・・・などなど、思いの丈を吐露しています。
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