2010年5月22日土曜日

ロシアのサンクトペテルブルクに学んだこと

2010年5月16日(日)から22日(土)までの約6日間、出張でロシアのサンクトペテルブルグに滞在した。人生で2回目の訪問(前回は昨年の11月)になる。

■白夜(びゃくや)な世界
まず、びっくりしたのは日の長さだ。自分は、過去に、随分と日の長いロンドンやアメリカのグランドラピッズ(ミシガン州)に滞在した経験がある。このときも最初は、日の長さにとまどったものの、サンクトペテルブルクの日照時間は、その比ではない。この時期にして、夜の9時で、日本の同じ時期の午後3時くらいの明るさだ。夜の12時になっても、まだほんのりと明るさが残っている。調べたところでは、年間約50日間(5月25~26日あたりに開始で、6月中旬に夏至が来る)も白夜になるとのこと。いつまでも明るいので、ついつい油断して夜更かししてしまいがちだ。

【午後9:30のサンクトペテルブルク】


ちなみに、あまりにも気になったので緯度を調べてみた。なるほどの違いがわかる。

東京35度
グランドラピッズ47度
ロンドン51度
サンクトペテルブルク60度

■世界一深い地下鉄
次に驚いたのが、地下鉄の深さ。聞いたところでは、旧ソビエト冷戦時代に核シェルターとしての活用も兼ねて、地中深くに地下鉄を掘ったとのこと。サンクトペテルブルグを通る地下鉄は、なんと運河の底、地上から120メートルも下を走る世界一深い地下鉄になのだそうだ。日本で普段、地下鉄を乗っていると大江戸線がものすごく深い地中を走っているような印象を受けるが、その実態は40メートル強(六本木駅)と、こちらの地下鉄の3分の1の深さにしか過ぎない。延々と地底深くに降りてゆくエスカレータに乗っていると、不安な気持ちになるのは僕だけだろうか。

【地下鉄のホームに向かうエスカレータ】


■東洋風のレストランがたくさん
さらに、サンクトペテルブルクの街で目についたのが、日本風、いや、東洋風(オリエンタル風)といったほうがいいだろうか。そんなレストランを多々、目にする。SUSHIメニューを取り揃えるレストランはモチロンのこと、日本の漢字をレストラン名にした場所まであった。ただ、メニューを、どう見ても、おいしく見えないところはさすが外国だ。

【東洋風?のレストラン】



■全く読めないロシア文字
極めて浅はかなことに「ロシア文字は英語のアルファベットに近いもの」と勝手な思い込みをしていた。実際は、もちろん違う。キリル文字というらしいが、アルファベットよりも、ギリシャ文字に似ている。英語の感覚で、看板文字を読もうとしても、全く読めない。地図を見るとギリシャとサンクトペテルブルクはだいぶ離れているが、陸続きであることから、長い歴史の中で文字が伝わったのだろう。

【ロシア語のマクドナルドとスーパーマーケット】



■際立つ交通渋滞
交通渋滞のひどさが目立ったことを挙げておきたい。ラッシュ時の渋滞は、決して首都高速道路に負けてない。ひどいときは、微塵も動く気配がない。最終日の今日、用事があって約3キロ先の目的地を目指して歩いたが、車だとおそらく1時間はかかっていたかもしれない。レンタカーを借りて走りまわるのは得策でなさそうだ。

【交通渋滞】


■次回こそ、観光を・・・
観光よりも、アルコールに溺れる時間が多かった、かもしれない。次回こそは・・・。

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