2010年5月11日火曜日

日経アソシエの朝活特集に載った日

おおっ、今月の日経アソシエ2010年5月18日・6月1日合併号 no.208の”朝活”特集の中に、自分自身が”朝の達人”として、載っている! 

正直、3月初め頃に取材の話があったときは「まぁ、こういう類のものは取材を受けたとしても、滅多なことじゃ掲載されないだろう」とタカをくくっていた。それだけに、少し感動。この雑誌を見た父から電話が入り、

「もともと元祖はオレのハズだぞ。運良く載ったな。」

と言われた。まぁ、確かにその通り。うちの親父は朝3時起き(ただし夜は8時寝)。この性格、知らず知らずのうちに親の影響を受けた・・・のかもしれない。

ところで、今更ながら”朝の達人”ってなんだろう。

「朝の達人」=「朝の時間を有効活用している人」ということになるのだろうか。今月の日経アソシエを見ていて、意外に多くの人が早起きで、しかも、僕以上に色々と工夫をして”朝”という時間を有効活用している人がいることに気づかされた。「自分はまだまだだな」と励まされる。

ただし掲載されるスペースに限りがあったためか、一部自分が伝えたかった事項が簡略化されていたので「自分が何故早起きをするのか?」そして「何をやっているのか?」について、雑誌の中身を以下に補足しておきたい。

まず前提として、自分の立ち位置から補足説明をすると、自分は、経営者兼コンサルタントという肩書きだ。したがって、自身には、大きく『経営者としての役割』、『コンサルタントとしての役割』、『スタッフを管理する役割』の3つ役割を担う必要があると考えている。たとえば、経営者という立場からは、今日・明日の仕事ばかりに目を向けてばかりではいられない。中長期的な目標を視野にいれた活動が必要だ。そして、コンサルタントとしての立場からは、自信の能力を日々高める努力をしなければ、多様化するお客様のニーズに十二分に応えていくことができない。自分の引き出しを増やす努力が必要だ。最後に、スタッフを管理するという立場からは、スタッフにどんどん伸びていってもらわないと自分がいつまでたっても苦しい状態が続く。なので、常日頃から彼らのスキルアップの術を考え、支援する活動が必要だ。

この3つの役割を果たすために、朝という時間は非常に有効だと思っている。なぜなら、朝には次のようなメリット(僕自身にとっての”得する早起きの三文”)があるからだ。

1文目:
朝という時間が1日の中でも、最もコントロールしやすい時間(邪魔が入りにくく、予め立てた計画通りにものごとをこなしやすい時間)であるということ。

2文目:
満員電車や電車遅延を回避できるため、精神的・肉体的に時間の無駄を排除できること。

3文目:
朝は頭がリフレッシュされているので、頭の回転が速くまわるということ。

朝がコントロールしやすいメリットを最大限に生かして、日中ではなかなかできないこと(ピータードラッカーの言う”重要なこと”)をやってしまうようにしている。言い換えると自己開発や(目の前の仕事・・・ではなく)遠い将来のための仕事を中心に活動する。こういったことを意識していないと、日々のコンサルティング業務に追われ、経営者としての責任をついつい忘れてしまうので、朝の時間は非常に貴重だと思う。

後は、記事中にもあったが、たとえ次の日に、あるいは、その日中に締め切りの来る仕事があったとしても、あえて午前中は手をつけず、そういった仕事はできるだけ後ろにまわすことを良くする。つまり、放っておいても、絶対に忘れない・強制的にやらざるを得ない仕事はギリギリまで手をつけずに、”緊急ではないけれども重要なこと”に、できるかぎり午前中の時間を費やすように心がけている。これにより重要な仕事をこなせるようになるばかりか、締め切りのある仕事に対しては「限られた時間の中で、いかに効率的・効果的にタスクをこなせば良いか」を常に考えて動けるようになる。仕事の質が上がる(もちろん、これをすることで結果的に仕事の品質を下げてクライアントに迷惑をかけては本末転倒なので、あまりに自信がないタスクについては、例外的に早めに手をつけることはあるけれども・・・)。

ちなみに、この”自分を追い込む”方法は、MBA時代からヒントを得た。カナダ人の同級生がエッセイの提出を期限ギリギリまで放っておき、必要以上に1つのタスクに時間を費やさないように工夫している彼を見て、当時の僕は、

「そんなリスクの高いこと、よくやるよな。俺だったら絶対しないけどね。」

と言っていた。あの頃が懐かしい。「極めて限られた時間を有効活用するため」には、そのようなリスクも上手に選好していくことが重要なんだと思う。

もちろん、息抜きも忘れてはいけない・・・の自戒の念ももって。

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