2018年3月25日日曜日

記事評:動中の工夫は静中に勝ること百千億倍

何の雑誌についてきたんだか、付録にダイヤモンドクォータリー特別編集号「CEOアジェンダ2018」というのがあり、斜め読みをしていた。その際に、いい文句があったので書き留めておきたい。


『動中の工夫は静中に勝ること百千億倍』
朝田 伊藤忠取締役会長が、「100点満点だと思う筋書きを書いて、お客様に提案書をもっていったときにはすでに80点か75点の提案書を他の競争相手が持ってきている」を説明するのに引用した白隠禅師の言葉だ。白隠禅師とは、Wikipediaによれば、白隠慧鶴(はくいんえかく)のことであり、臨済宗の祖であり、禅僧だ。1686年に生まれ1769年に没している。似たようなことを色々な表現で語る人が多いが、こんなことを言っていた人が大昔にいたとは・・・感銘を受ける。


『発信するだけではなく、人の言うことをよく聴くことも必要です。コミュニケーションを大切にしなければなりません。相手の言うことをよく聴かないと、本当に聴きたいこと、特に耳の痛いような悪い情報は入ってこない。知りたい情報を的確に得るためには、人の言うことをよく聴くことです』
同じく、朝田 伊藤忠取締役会長の言葉だ。「耳の痛い情報」は不愉快だし、耳に入ってきたときにどうしても不機嫌になる。そのときの態度のあり方で、そうした貴重な情報が以後入ってこなくなるかもしれない・・・というのは納得だ。わたしはまだ人間がでてきないので、態度に出てしまうに違いない。心に留めておきたい。

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