ハーバード・ビジネス・レビュー2018年3月号を読んで、印象に残った記事。
『特に(スタッフの不満の声で)多かったのは、「山口についていけない」という声です。「意思決定が早すぎる。説明が全くないから、何のためになやっているのかわからない。』
(マザーハウスが架け橋となり国と国との距離感を縮めたい: マザーハウス山口絵理子社長)
最近の自分に当てはまるんじゃないかと思い、ハッとした。会議だとか、根回しだとか・・・とにかく思い立ったときにできる人がさっさとやればいい・・・そういうスタンスで日々過ごしてきたが、もしかしたら、周囲をおいてけぼりにしているんじゃないかと思った。
『ソーシャルツールを展開するときは、ナレッジ共有やスキル構築の可能性をマネジャーが明確に強調しない限り -そして社員と発展的な対話をしない限り- 社員はツールを十分につかいこなせずに、場合によっては放棄する結果になるだろう。』
(社内SNSを上手に使いこなす方法: ポール・レオナルディ、セダール・ニーリー)
ここは共感。事実、自社に社内SNS(SLACKなど)を導入した際に、一気に社内に普及し始めたのは、キーとなるマネージャーがその必要性を理解し、積極活用し始めてからだった。でも、これってITツールだけでなく、全てに言えることじゃなかろうか。昨今、高速PDCAやアジャイルという言葉に代表されるように、ツールやインプットが増え、組織でやりたいことが増えている。その一方、その導入プロセスとなる手順やテクニックが追いついていないのではないかと思う。この課題をクリアできた企業こそが、他社との競争に勝てるようになるのではないかとすら思う。
『・・・ずっと以前に上司から重要なポジションに大抜擢されたときのことです。私は、上司に”その職務をまっとうする心構えができていません。自信をつけるために、あと二年研鑽を積ませてください”と申し出ました。後で夫に打ち明けると、”男でも、そんな風に答える思うかい”と聞かれました。私は”そうしなかったでしょうね”と答えて、翌日に昇進を受け入れました。』
(過去にしがみつかず変革の道を歩む バージニア.M.ロメッティ IBM会長兼社長兼CEO)
この言葉は、記者が女性社長のロメッティ氏に、ジェンダー問題(女性がなかなか出世できない問題)についてどう思うかと尋ねたときの答えの一節だ。
そういえば「生物学的に男性は、多少無理なことを言われても、”できる”と答える傾向がある。一方、女性は同じことを言われても、無理な背伸びをしないし、できないことはできないと言う傾向がある。」というのを何かの本で読んだのを思い出した。ハッとした。私の会社にも、いや、チームにも女性が複数人いるが、そこを理解して、付き合えてきたのだろうかと・・・はたと考えた。ジェンダーの違いがもたらす考え方の違いをお互いに勉強していく機会を増やすべきだと感じた。
『良い経営理念を、社員に毎日使わせることです。経営理念に沿って、社員は自主的に判断して仕事をしてもらう。経営理念に基づく決断ならば、結果が悪くても責任を問わない。これを繰り返せば浸透します。(松本晃カルビー会長)』
(経営理念: 入山章栄 ロジックの賢人ほど、”人とは何か”を突き詰める)
あー、これ理想だなぁ・・・と素直に感じた。自分の会社でも実践したいし、お客様にも勧めたい。我が社には、会社単位のみならず、チーム単位でもチームスローガンみたいなものがあるが、毎週朝会で考える機会を設けるようにしている。どんどん色々なことを試みて、どういう方法が一番効果的か・・・私自身、検証してみたい。
あー、40も半ばになるのに、まだまだ知らないことが多すぎる!! 猛省。
20代後半から、今日にいたるまで毎日を全速力で駆け抜けてきました。疾走するスピードは毎年加速度的に増えています。 そんな自分の足跡を残したい、考えを整理したい、自分の学びの場としたい・・・こういった思いからこのブログを立ち上げました。とりわけ、読んだ本や雑誌、観た映画、その他遭遇した事件・・・などなど、思いの丈を吐露しています。
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