川上量生(かわかみのぶお) 「もっと無駄なものを世界中に増やしたいんです」は面白かった。川上氏は株式会社ドワンゴの代表取締役会長だ。「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」といったサービスを提供している。「みんなと同じ事をやっていてもダメ・・・いや、面白くない」というのが彼の生き様だ。わたしも激しく共感できる。
『僕は、「主流」になっているものの裏をかくのが好きなんです。後追いはとにかく嫌だし、「裏をかく」ところにこそチャンスがあると思ったし。で、ネット業界最大の「主流」ってなんだろうと考えると、やっぱりグーグルですよね。グーグルには「機械にできることは全部機械にやらせよう」という、そういうポリシーがあります。・・・(中略)・・・そこで僕は、逆に、人間の手間がたくさん必要なサービスってなんだろうということを考えたんです。人間らしさを突き詰めたサービスってなんだろうと。そこで行き着いたのが「ニコ動」だった。』
ビジネスにしても、就活にしても・・・成功の鍵は「みんながやってないことをやる」・・・いや実はもっとシンプルで「みんなと反対のことをやる」という方程式が成り立つのではないだろうか。しかも、これを体現するのはそんなに難しいことではない。
同じVOICE2月号の記事にあった大学講座を受け持つ楠木新(くすのきあらた)氏が、今の学生の何十社受けてもなかなか就職できない大学生の現状について語った次の言葉を思い出した。
『(用意した東証一部上場企業一覧表の中で)彼ら(大学生)が(”知っている企業”ということで)印をつけた企業は、約1700社のうち、ほぼ10%余り。・・・(中略)・・・チェックしたのはテレビCMを流している会社が大半なのである』
つまり、ほとんどの学生は就活においてテレビCMなどで名の知られた有名な会社170社に集中するというわけだ。倍率が高くなるわけである。逆に言えば、大学生が知らない残りの上場企業(90%にあたる1500社)にアプローチをかければ就活成功率が一気に上がる、とも言える。
まさに、ここでも反対の論理・・・「みんなと反対のことをやる」が当てはまる。
■”生活保護の実態”・・・それ本当!?
竹中平蔵氏と前原誠司氏の対談は、わたしが知らないことが多かったという点で面白かった。とりわけ生活保護手当の実態については衝撃だった。
前原氏『夫婦・子供二人という生活保護世帯において、現金給付、医療費を合わせた、トータルで国からの支給額は、おおよそ500万円台後半になんです』
竹中氏『サラリーマンの平均年収が、412万円ぐらいということを考えれば、もはや高額所得者ですね』
口がアングリである。あまりにも信じられない話なので、できればこの反論も聞いてみたい。
VOICE2012年2月号 |
===2012年1月26日(追記)===
プレジデント2012年2月13日号の日立の記事は、まさに逆転の発想の一例だと思った。ほかにもたくさんあるのだろうけれど、とりあえず備忘録としてここに記しておく
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