2012年8月17日金曜日

子供の成長と親の想い


私が家族のために、夏休みをとったお盆の一週間も、半ばを過ぎた頃のことだ。

「おじいちゃんと一緒に帰る」


小学二年生の息子が突然、こんなことを言い出した。田舎の(彼の)祖父が、横浜の我が家へ来てくれていたのだが、そんな祖父が、自分の家に、いよいよ帰らなければいけない、というタイミングでの出来事だった。

しかし一方で、両親とも別れたくない・・・そんな想いが胸をよぎったのだろう。「帰るべきか、とどまるべきか」・・・決められず、ついには、わんわん泣き出してしまった。

親の心情としてはやや複雑なものだ。「子供に合わせて仕事の休みをとったのに、肝心の本人が遠くに行っちまうのかい!?」という寂しい気持ちもあれば、「親から離れてでも行動しようとする息子の成長っぷりに嬉しい」という気持ちもある。

息子は30分ほど泣きながら悩んだ後、「おじいちゃんと一緒に帰る」という意思決定を下した。夜8:00頃・・・彼を乗せた車は夜路へ消えていった。

翌日・・・。

息子の様子は、どうだったのかを早速聞いてみると、なにやら興味深い話。「強制していないのに、朝起きて自ら一生懸命、勉強をしていた」と言う。いつも彼の横に座って、集中を促しながら勉強をさせていた身としては、信じられない行動だ。

「自らしっかりしなければ・・・」

周りに誰も面倒を見てくれる人がいないからこそ、息子なりにそんなことを思ったのかもしれない。

自分で意思決定をしたからこそ、自らの行動に責任を感じ、そして行動した結果から学ぶ

彼は、この夏、間違いなく大きく成長をした。

そして、親の想いは・・・というと、常に複雑なのである (ー_ー;)

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