VOICE9月号はの特集は「電力危機の戦犯は誰だ」。海江田万里氏が記事を寄せている。
ところで、この号を買って良かったと思うことが4つあった。
1つ目は、私がここ1年間ほどずっと注目しているラジオ・パーソナリティの小島慶子さんが巻頭に取りあげられていたこと。2つ目は、久々にスパイスの効いた上杉隆氏の記事を読めたこと(なんと今年いっぱいでジャーナリスト活動を休止させるらしい!)。3つ目は、加藤嘉一(かとうよしかず)氏の存在を知ることができたこと。4つ目は、堤晴彦氏の存在を知ることができたことだ。
中でも、全く知らなかったのが加藤嘉一氏。今、中国と日本の間で”時の人”らしい。高校卒業後、単身で北京大学に留学し、現地で反日デモに参加。そのときコメントを求められたことがきっかけで「中国でもっとも有名な日本人」と称されるようになった。日本びいきもしないし、中国びいきもしない、客観的に両国を評価できる数少ない人物の1人だろう。彼のような存在は貴重だ。なんと胡錦濤国家主席は、彼が書くフィナンシャル・タイムズ中国版の記事に必ず目を通しているそうだ。それくらいの注目人物である、ということだ。
我々日本人はまだまだ中国を知らなすぎる・・・つと思わされる。
印象的だったのは中国人の向学心の強さ。中国人は勉強熱心だ、とよく言われるが、この記事を読むとその感じが真に熱を帯びて伝わってくる。
「留学中は、中国人のクラスメート達からの見えないプレッシャーに大いに苦しみ、焦りすら感じていましたね。たとえば北京大学では、毎朝6時頃になると、寮に住む学生達がいっせいにキャンパスにでて、海外の専門書を音読するんです。そうやって、講義が始まるまでの数時間を読書に費やす。また夜は夜で、外に出て電灯の下で本を読んでいる。氷点下十度を下回る真冬の朝でもそうで、私も中国の学生に負けじと読書に励んだものです。」
自分の努力なんてたいしたことないと、身につまされる。土俵がますます国内からグローバルへシフトしていく中で、まだまだ、のほほんとしすぎているのかもしれない。
記事では、日本人の中国文化に対する理解の足りなさも指摘してくれている。まだまだ我々は井の中の蛙。隣国のことですら、知らないことが多すぎる。
加藤嘉一氏・・・今年一番注目したい人物の1人だ。
いいね、頑張って欲しい。
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