2011年5月20日金曜日

ツイッターの副作用

2011年5月20日、アディダス社の社員が、店舗に来店したお客様(有名人)についてツイッターを使って情報を流出させたそうだ。

最初のわたしの感想は「またか・・・」といったものだ。去年から今年にかけて、こういった類の事故が相次いで起きている。

2010年12月には、勝間和代さんが三つ星レストランのスペイン料理店で食事をした後に、そこで働く店員がツイッターで以下のようにつぶやく事故が起きている。

『今日勝間和代が来た。でも完全に浮いてた。軽く挙動不審だったしね。やっぱり大嫌いな有名人TOP3に入るわ』

また、2011年1月には、都内にある高級ホテルのレストラン従業員のアルバイト女子大生が有名人カップルの来店情報をツイッター場で暴露。ホテル側が「多大なご迷惑とご心配をおかけいたしました」と陳謝する騒動があった。

『稲本潤一と田中美保がご来店○○○まじ顔ちっちゃくて可愛かった・・・今夜は2人で泊まるらしいよ。お、これは・・・(どきどき笑)』

そして、今回、アディダス社の社員がつぶやいた内容は以下のようなものだ。

『そういえば今日マイクハーフナーが来た。ビッチを具現化したような女と一緒に来てて、何かお腹大っきい気がしたけど結婚してんの(^ω^)??」、「帰化したからハーフナーマイクかwアシュトンカッチャー劣化版みた
いな男が沢尻劣化版みたいな女連れてきたよwとりあえずデカイね、ホントにwww」』


しかも驚くべき事に、このマイクハーフナーという人、Jリーグで活躍するサッカー選手であり、アディダスの契約選手だそうだ。自社がスポンサーになっている選手をこんな形でおとしめるとは・・・(本人が、すぐにこのつぶやきに気づいたのは言うまでもない)。

わたしは、つぶやきの内容を見た瞬間は「まさか、こんな暴言を吐くような非常識な人はいないだろう」と疑っていたのだが、今日、アディダス社はこの件についてお詫び文をウェブページに掲載した。

アディダス社が掲載したお詫び文

つまり、ほぼ事実であったことが証明されたわけだ。

事例に挙げたいずれのケースも、つぶやいた本人は「まさか、本人には伝わらないだろう」といった想像力を欠いた楽観的な思いがあったのだろう。本人達は、影で悪口を言ったつもりだろうが、ソーシャルメディアを馬鹿にしちゃいけない・・・公での悪口となってしまった。

ソニーなど大手では社内にソーシャルメディアの利用方針なるものを配布し「ソーシャルメディアを使ってやっていいこと、いけないこと」の教育を進めているようだが、「人の口に戸は立てられない」という諺もある。まだまだ、似た様な事件は増えるだろう。

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