2011年4月29日金曜日

WEDGE 5月号 「想定外を生き抜く力」


WEDGE(ウェッジ)5月号を読んだ。

特集ページでは、”想定外”だらけだったと言われる今回の東日本大震災の中で「自衛隊がいかに効果的に動けたか」について紹介されている。記事は、その成果を日頃からの訓練のたまものであると結んでいる。

日頃の訓練が生きたのは自衛隊ばかりではないようだ。「小中学生の生存率99.8%は奇跡じゃない」という別の記事では「いかに日頃からの訓練が小中学生の命を守ったか」について述べられている。

『ある小学1年生の男児は、地震発生時に自宅に一人でいたが、学校で教えられていたとおり、避難所まで自力で避難した』

以前、「三陸海岸大津波」の書評の中で、「世代を超えた危機意識の共有がいかに困難であるか、を実感できた」という旨の感想を私自身述べたが、その困難を打ち破り、多くの命を救った”生きた事例”がまさにこの記事の中にあった。

成果をもたらした立役者・・・片田敏孝氏によれば、2003年頃に行った調査で、三陸地域の住民の防災意識が薄れはじめていることに危機感を抱いたそうだ。その頃から氏は、当該地域の子供のみならず、その子供の親や学校の先生を積極的に巻き込み、また、津波の恐ろしさや、津波の可能性に直面した際に各自がとるべき行動について、しつこく教育を続けてきた、とある。もちろん、教育と一言で言っても、映像など視覚にうったえる形での教育を行ったり、本人達にハザードマップを作成させたり・・・ありとあらゆる工夫をしてきたそうだ。

リスクマネジメントコンサルタントという仕事がら、お客様から「どうしたら、危機意識を現場に根付かせることができるか?」という質問を受けることが良くあるが、ここでの氏の話は、その問いに対する答えの1つだと言えるのだろう。

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